
歯周組織再生療法(ししゅうそしきさいせいりょうほう)は、歯周病によって失われた歯周組織(歯肉、セメント質、歯根膜、歯槽骨)を再生させる治療法です。この治療法は、歯を支える骨や歯肉を回復させることで、抜歯を回避し、歯を残すことを目的としています。
歯周組織再生療法の概要
歯周病は、歯周病原細菌によって引き起こされる感染性炎症性疾患であり、歯周組織を破壊します。進行が緩やかで自覚症状が少ないため、重度に進行するまで気づかないことが多いです。歯周組織再生療法は、失われた組織を再生させるために行われます。
使用される再生材料
エムドゲインR: エナメルマトリックスタンパク質を含む材料で、歯周組織の再生を促進します。
リグロスR: 塩基性線維芽細胞増殖因子を含む成長因子で、歯周組織の細胞を増殖させます。
治療の流れ
診断と計画: 歯周病によって失われた骨や組織の状態を診断し、再生療法の適応を判断します。
手術準備: 歯肉を一時的に開いて、骨欠損部や歯根を徹底的に清掃します。
薬剤の注入: 組織誘導薬剤(例:エムドゲイン、リグロス)を欠損部に注入します。
歯肉の閉鎖: 歯肉を元に戻し、薬剤を密封します。
再生期間: 半年から1年をかけて、薬剤が骨や組織を再生させます。
メリット
骨の再生: 歯周病で失われた骨の再生が期待できます。
歯の動揺の減少: 歯の安定性が向上します。
抜歯の回避: 歯を残すことが可能になります。
歯の寿命の延長: 歯の健康を長期間維持できます.
歯周組織再生療法は、患者の口腔内の状態や全身の健康状態によって適応が異なるため、専門医による診断が必要です。
当院はリグロスを保険適用で行っています。詳しくは篠崎で歯周病をご覧ください。
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